時短(育休)はプラスマイナス・・・プラスぐらい?

時短勤務を初めて約1か月半経過し、残るところ約10日となってきた。この1か月半は自分にとって、自身の働き方を大きく変化させる期間であったが、日本社会の生きにくさを再認識する期間でもあった。

そこで、時短勤務のプラスマイナスについて、書いていこう。

■プラス

1. 早く帰れる

言わずもがなであるが、これが一番のメリット。オフィスを出た時にまだ明るいというのは、かなりすがすがしい。また、家に帰り、娘の世話、家のことが終わっても8時だった時の気持ちよさは格別。

2. 仕事を効率的に終わらせる癖がつく

今までもいかに効率的に仕事をするかは考えていたが、実際に早く帰らなければいけないという「規制」がかかると今まで以上に日中の集中力は高まる。

3. 部署内で前例を作った

おそらくであるが、今の部署で男性で時短申請をしたのは僕が最初ではないかと思う。営業をしているが、客は海外にいるし、仕事は99%内勤である。パソコンとネット環境があれば、どこでも仕事はできる。むしろ、なぜ誰も育休の申請をしてこなかったのかが不思議である。話が変わるが、嫁が出産後、病院から退院するとき上司には仕事に来て会議に出席してほしいと言われたが、それを断り、半休を取り、嫁の退院に付き添った。同じように出産の予定が近い先輩からは、そこで会議に出てしまうとそういう前例ができて、後に続く人が困るから助かったと言われた。そこで、自分の行動が今後の人たちにとっても影響するのかと気付いた。

 

■マイナス

1. 給料が減る

1H/1日しか勤務時間が減らないのに、そんなに給料減らすか!と憤ってしまった。先日、日経ビジネスでSCSK社長の健康経営の記事(http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150615/284257/)を読んだが、まさにその通りだと思った。

残業は悪である。君らやめたまえ。もっと早く帰れ。経営者がそんなこと言っても、(従業員の)頭の整理としては、『そう言われても、それでは仕事が回らない』ということになる。もう1つは、よしんば残業時間が減ったとしても『そんなことしたら俺、収入が減るやないか』『ローンにも影響するで』と思う。

家族のためを思って、時短勤務にし、極力残業せずに、定時内で仕事を終わらせ、成果を出す。会社にとっては人件費が減るし、売り上げが増えるし、いいこと尽くめ。なのに、なんで給料減らされんだよ!本当にこういった部分は日本社会の闇であり、長時間労働がなくならない最大の要因。

2. 上司とさらに衝突する

これは、一般的な話ではないと思うが、僕の上司に限って言えば、「協力」という言葉は頭の中に存在しないため、僕が時短勤務しようが、仕事の一部を代わりにやろうという姿勢が全くない。別に、代わりに仕事をやるのが当たり前だとは思っていないが、常人であれば、多少気を使ってもいいとこだろう。こういうこともあり、ますます上司とは険悪な関係になった。元々頼りにしてもないので、何ら問題ないが、やはりストレスは溜まるし、体にいいとは言えないよね。

3. 仕事が溜まる

いくら効率的に仕事を進めていても、やはり細々とした社内業務は溜まる。こういった社内業務は本来、商売にとっては不要なものであるはずなのに、今や仕事の30%以上は占めている。完全に大企業病である。こういった業務は切り捨てていかなければいけないのに、上の人の気になるという思い付きに応えるために、やらざるを得ない。

 

他にもあるが、僕が感じた大きなプラスマイナスは上記の通りである。